その時に、私は何者で、何の為に生きているのか、ということがストーンと理解できたのです。それが私をガラリと変えました。2011年の東北大震災があったのもこの時期です。私はこちらで看護師をしていますが、日本の看護界を変えるんだ、と意気込んで聖路加国際病院の日野原重明先生に会いに行ったり、アフリカに医療宣教旅行、タイに人身売買保護の宣教旅行など、あっちこっちに行きました。私の母や妹、友達にもガンガン伝道しました。だから、この時期の私はスーパーウーマンです。しかし、気がついたら、たくさんの人からうとまれ、ついていけないよね、という感覚を与えてしまっていました。
そんな中、2015年のサンタバーバラ夏季修養会でここに今日見えているオレンジ郡教会の糸山隆博兄、ウェスト・コビナ教会の安村トム兄と共に、新たな献身の想いを与えられたのです。打ち合わせをしたわけでもなく、三人がイエスの懐に呼び寄せられるように、食堂の丸いテーブルで誓い合いました。
2016年〜現在
そのスーパーウーマンの時期、何が間違っていたのか? それは、主がどういうお方か、私たちに何を望まれているのか、どういう気持ちでこの世の中を見ておられるのかということをよく分かってないうちに、ガンガンと福音のセールスをしてしまったということです。そういう中で、主と会話を持ち始め、何気ない毎日の生活の中に、主がおられることがだんだんと分かってきたのです。
それに、この時に示されたことは、私がアメリカに住む日本人であり、ビリーズという国の人と結婚したことで受けた「疎外」でした。でも、これが実は、「主に仕える」為の大切な役目であるということです。このお陰で、同じ状況にある人たちの気持ちが分かる様になりました。私の愛するイエス様はそういう人たちと一緒にいて下さいました。暴走族で虚しく車を飛ばしていた私を見ていたイエス様は一緒に泣いてくれていたのです。張り切りすぎのスーパーウーマンの時期も、イエス様は苦笑いしながら、私を待っていてくれました。
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