今年の第101回箱根駅伝は1月2日・3日に行なわれ、青山学院大が10時間41分19秒の大会新記録をマークして2年連続8度目の総合優勝を飾った。
その一方で、大学駅伝三冠の夢破れた國學院大の主将の熱いスピーチが話題となった。國學院大はエースで主将の平林清澄(4年)を中心に出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、史上6校目となる三冠に向け鼻息は荒かったが、前回覇者の背中を最後まで捉えることができず、総合3位でフィニッシュした。それでも、箱根駅伝で史上最高タイとなる結果を残したチームを、主将の平林は誇らしげに語っていた。3日に日本テレビで放送された『完全密着!箱根駅伝 レース後 歓喜と涙の大手町』では、レース後の報告会の様子が放映された。
壇上の平林は、「歴史を変える挑戦。正々堂々と最後まで青学大と駒澤大と勝負ができた。こんなに嬉しいことはない」と言うと目に涙をためた。続けて、「もう本当に日本一幸せな、こういう挑戦ができる年の主将でいられて日本一幸せだと思います。ここだけは駒澤大にも青学大にも負けてない。こういうチームで1年間やれたことが本当に幸せです」と主将としての想いを吐露。会場は拍手に包まれた。最後に前田康弘監督の方に顔を向けて「前田さん」と呼びかけると、彼は「(言うと)泣くからやめよう」と答えて涙ぐんだ。平林は続けた「主将に選んでくれてありがとうございました。僕を國學院に呼んでくれてありがとうございました。1年間一緒にやれて良かった。4年間一緒にやれて良かった」と指揮官に感謝の言葉を伝え、再び大粒の涙を流した。大学最終学年の平林は「襷(たすき)はつなぎました。後輩たちがたぶん来年、大手町にトップで襷を叩き込んでくれると思います」とリベンジへの想いを託した。
やがて、私たちは先に凱旋した無数のクリスチャンの待ち受ける大歓声の中、人間の言葉では表現できないほど美しい天国の真珠の門を通って、両手を大きく広げて待っておられる主イエスの懐に飛び込んで行くことであろう。そして、「わたしがあなたがたを選んだのである」(ヨハネ一五・16)と言われた主の腕の中で、「私を選んでくださり、呼んでくださってありがとうございます」と歓喜の涙を流すのではあるまいか。その時の喜びは如何ばかりであろうか。
Comments