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引退に寄せて ⑦

 そういう中で滝井牧師が赴任するというのは、実に奇跡と言っても過言ではない。しかも、彼はフルタイムの仕事をしていて、週末だけメッセージを語る。アーヴァイン教会は小人数なので、フルタイムの牧師を雇う財政的余裕がないので、滝井牧師のように自分で仕事を持っている人でないと来てもらえないのである。実に、彼の赴任も榊原牧師のように神のくすしいみ業の一つである。

 滝井牧師がアーヴァイン教会赴任の承諾をしてから、役員会は北米ホーリネス教団のミッション教会としての申請をし、彼がアーヴァイン教会のローカル・ハイヤーとして認めてもらう手続きを始めた。その結果、今年9月のホノルルでの教団総会正教師会で、その二つの事項が正式に認められたのだった。

 引退を控えた牧師として、これ以上の安心はない。どのような教会であれ、時には内外からの影響を受けて大きく揺さぶられ、分裂することさえある。それだけに、教団教会の一員として認められるということは、兄弟姉妹教会と共に心を合わせて祈り、共に励まし合うことができるということであり、様々な困難に遭遇しても共に闘い、共に乗り越えて行けるという安堵感がある。

 一方、牧師が新しく教会に遣わされるというのは、教会にとってもチャレンジであり、夢と希望と不安が錯綜する新婚時代のようなものである。特に前任牧師の影響下にあった教会が、新しい牧師を迎える訳だから、慣れ親しみ、理解し、お互いを知るためにはしばらく時間がかかる。だから、皆さんが僕に対してこれまで温かく見守ってくださったように、滝井牧師に対しても同様な目で見ていただきたい。忍耐と寛容を持ち、家族の一員として受け入れ、神から任命された牧者として、敬愛の念を持って接していただきたいのである。

 主が許したもうならば、僕は引退後も月一回はアーヴァイン教会でメッセージをし、体力が許す限り、お言葉の真実を語り続けていきたいと願っている。何よりも教会はお言葉信仰に立つ群れであり、主はお言葉自身であるからだ。最後にアーヴァイン教会において20年もの長きにわたり、支え続け、祈り続け、愛し続け、ゆるし続けてくださったお一人びとりに心からの感謝をし、主イエス・キリストに一切の栄光を帰して筆を擱くこととする(完)。

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