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引退に寄せて ⑥

 今年の春のことだ。2025年はアーヴァイン教会の創立20周年記念にあたる。ちょうど節目の良い時期に当たるので、僕は将来を模索していた。自宅のサイプレスからアーヴァイン教会まで片道40分はかかる。途中でピックアップする人がいる場合には、一時間以上はかかる。それに昨今、教会でのご用を終えてからの帰りが、体力的に厳しくなってきたこともあり、そろそろ潮時が来ていたことを実感していた。幸い、オレンジ郡教会の榊原のぶ牧師が、アーヴァイン教会の監督牧師でもあるので、何度か彼と相談し、誰が後継者に相応しいかを相談していたのである。その一人が滝井ジュン牧師であった。

 滝井牧師は近隣のラハブラ市のカルヴァリー・チャペル日本語牧師である。彼はそこで牧会を始める前に、オレンジ郡教会の礼拝に出席していた。彼の妻のアニーさんの実家がロングビーチなので、2007年に日本から移住していたのだった。彼はすでに献身者として日本でも伝道していたので、僕は2009年からアーヴァイン教会で礼拝のご用をお願いした。月一回くらいのペースで3年ほど続いたが、それから程なくして、彼はラハブラで開拓を始めたのである。爾来、11年になる。そのような中で、午後に礼拝をしているアーヴァイン教会で、ご用が出来ないものかどうかを尋ねてみた。すると、彼は次のように答えたのである。「僕は福音を語るのが自分の使命だと思っているので、メッセージをするチャンスがあれば、喜んでご用します」と。ラハブラでは、礼拝に参加する日本人も少なく、彼はいずれ閉鎖も考えていた矢先であった。

 ここアメリカにおいて後任の牧師を見出すことは極めて困難である。多くの場合、この地アメリカで探しても、日本語教会の場合は教会数も少ない上に、牧師の絶対数や献身者が少ないからだ。多くの場合、日本から呼び寄せることになるのだが、当の日本でも献身者が非常に少なく、僕の卒業した東京聖書学院では、近年、牧師となるための本科入学生は極度に少なく、今年は二人であり、昨年は一人であった。当の日本のホーリネス教団では、高齢化で引退する牧師が多く、一人の牧師が2〜3ヶ所の教会を牧会するのが、今や通例となっている。このままでは日本の教会の将来が先細ってしまうばかりだ。

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